2大会ぶりに決勝トーナメント進出を果たした日本、初のベスト8進出をかけた運命の一戦となりました。
マッチレポートについては「2018ロシアW杯[Round16]ベルギー対日本/マッチレポート(54)」をご覧ください。
ベルギー戦レビュー
日本代表 2-3 ベルギー代表
[フォーメーション:4-2-3-1] ===================大迫勇也
乾貴士 香川真司 原口元気
柴崎岳 長谷部誠
長友佑都 昌子源 吉田麻也 酒井宏樹
川島永嗣
【交代】
後半36分;柴崎岳 ⇔山口蛍
後半36分;原口元気⇔本田圭佑
===================
【編集長の視点と分析】
これを書いている時は、正直まだ心の整理がついていません。
ベルギー戦との試合は私の中で4年後まで残り続けると思います。
試合前日に「ベルギー対策案」の記事を書きましたが、その中で日本がリードした場合の、パワープレー対策の分析が出来ていませんでした。申し訳ありません。フェライニ選手についてはもしかして先発あるかな?と思うくらいだったので。
分析の段階でも、私の中で日本がベルギーを相手に2点もリードして試合を進める展開を予測できていなかったことは、反省しています。
勝敗を左右する分岐点になったところを振り返ります。
日本が2点をリードしたことで、ベルギーが選手交代からパワープレーを選択するのは容易だった。
ベルギーは3-4-2-1から4-2-3-1にフォーメーションを変更し、右MFの位置にフェライニ選手を置いた。
マッチアップが長友選手になるので、ベルギーが高さのミスマッチを利用してきた形だ。
私が試合を観ながら思いついた対策としては、乾選手を下げて、槙野選手を投入。長友選手を左サイドハーフに挙げるプランが頭に浮かんだ。
乾選手を交代させることで日本の攻撃力が半減してしまうデメリットは承知の上だが。
最終ラインの4枚を右から、酒井宏樹(183cm)、吉田麻也(189cm)、昌司源(182cm)、槙野智章(182cm)にして高さだけでも180以上にしても良かったかもしれない。と思った。
ただ、ベルギーの両サイドバックが高い位置を保ち、フェライニ選手が中でプレーするようになり、ルカク(190cm)、フェライニ(194cm)と190以上が2人もいると、高さ勝負では日本が圧倒的に不利。
先程考えたプランでも守りきれたかどうかは微妙だ。
2点をリードしているから守備的なフォーメーションに選手交代を含めると、同点に追いつかれた後に勝ち越しに行くことは難しくなる。
代替え案を出して検討してみたが、結果として試合通りのプランが今の日本代表には正解だったのかもしれない。
失点は仕方ない。一気に逆転されなければOKというのであれば、試合通り、勝ち越しゴールを取りに行く采配で良かったと思う。
この試合は、選手交代の難しさを感じた。
相手が2枚替えをした瞬間に、日本も交代の手を打てなかったのか?
せめて2対1となった時に1人でも交代して流れを渡さないようにするべきではなかったのか?
交代枠が1つ残っていたがなぜ使わなかったのか?
たられば論を述べればキリがないが、ほんの少しの力の差が90分の間で少しずつ大きくなり、後半アディショナルタイムでのカウンターからの決勝点を決められてしまう…という大きな差になって表れたと思っている。
2対3のスコア以上の差がどこかにあったのだ。
その答えは常に追い求めなければならないと感じている。
決して紙一重で敗れたわけでもなく惜敗でもない。私は完敗だと思っている。
今回のベルギー戦についてはまたどこかで振り返ります。
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